高本敦基展

凄い!!!

観て!!!

 

奈義町現代美術館 Nagi MOCA!!!


 

 

夏の彩り

だいぶ昔、中学か高校の頃からか、時計草がとてもとても好きである。
母が庭に植えたのであるが、そのエキゾチックなご様子に、まったくノックアウトを喰らったのである。
是非とも我が家にも咲いていてほしいと願っていたところ、なんぼでもおごるでと母が1本株分けをしてくれて、元々鉄扇のために垣をしてあった玄関前の小スペースに、去年から鉢ごと据えていた。
去年は少しだけ蔓が伸びたがそのままで、冬にはまるで完全に枯れてしまったようになっていたのが、春には枝分かれしながら元気に伸びてきてくれて、この夏初めて蕾を付けたのである。
1つ付き、2つ付き・・・いつ咲くだろうと外へ出ては蕾が開くのを心待ちにする日々。
が、何が悪いのか、雨のせいなのか、薄緑だった蕾が薄黄色に変わり、1つ2つと落下。なぜだ。なぜなのだ。両親の家ではあんなにも沢山咲いているのに・・ 落ち込む。
3つ目も落下。・・落ち込む。
うちでは大きくなれないのかな。環境が悪いのかな。世話が下手なのかな。
時計草を見てはしょんぼりしていた或る日、新たに付いた蕾が、とうとうその花びらを広げたのである。
ああ!!なんと!!なんと嬉しいことであるか!!
咲いていた時間は短かったのだけれど、とてもとても嬉しい出来事であった。

もう1つ、もう4年くらいになるのではなかろうか、両親が作っている畑から掘ってきて、鉄扇と同じ場所に植えたミントが、毎年その生息範囲をぐいぐいと広げて、あれっと思うような所から生えてきてびっくりさせられているのだけれども、大きくなるが1度も花は付かなくて、これもなぜだかなあと思っていたのが、時計草と呼応するように今年初めて花と咲かせたのである。
わああ、なんと可愛らしいのだろう!ああ嬉しいなあ嬉しいなあ。

花が咲くだけで、しあわせだなあ・・の毎日。
呑気なことですみませんことですが、まあまったくしあわせなことである。

(絵に色を付けるのに、その名も薄荷色という色鉛筆で葉を塗っていたのがまるでミントとは違う色で、どこが薄荷色だよーと思っていたら、その隣のターコイズで塗りつぶしていていたのだから慌てたことである。)



キルト展


ちらしを見た時点で、これはとんでもねえぞ と思ったのである。

畑に出たらすぐくたびれるし、なんのかんのと予定が入るし、行けるだろうか 行けるだろうかとじりじりしながら機を狙っていたのだが、会期終了2日前、急(家を出る時間の45分前)に思い立ち、ハイスピードで用意をして、きしゃに飛び乗った。

新見美術館 『キルトに魅せられて』展

凄まじいものを見た。
うつくしい。 そして凄まじい。
わあ〜すご〜い なんちゅう、悠長な感想なんぞ出てこない。
圧倒。 恐ろしさすら。 執念。 且つ美しい。

わたしも、埋めたい と思う。
例えば1枚布を渡されたとしたら、それを刺繍などで埋めたいと思ってしまう。
憧れながら、空間空白を上手に使える人間にはなかなかなれない。
ある種の疾患、或いは欠陥ではないかとも思うのだが、埋めることに興奮を覚えるようである。
その時の精神状態を考えると、埋めて作り上げたものが大きければ大きい程、それに宿る凄まじさは増幅していくように思える。
いや、このキルト展の作家さんがそうだというのではないのです決して。決して。

色んな表現方法があるのだな。
ものすごいものを 見た。

新見市の方々が作られたキルトの展示も。
大作も沢山。
こちらも見応えがありました。

そして、キルト展の余韻を引きずりながら、いつも立ち寄るお肉屋さんで、止めどなく汗の流れる暑さの中、油の鍋に火を入れさせ揚げていただいたコロッケをほおばりながら帰途につく。

次は安野光雅さん!
その次は女流日本画展じゃし、新見通いが続きます。

     
夏の
終わり
お盆を過ぎた頃から、空も雲も風も急に秋めいてきた。
それまでは夜も暑くて、寝る時間になっても部屋が30度以上あったりして、なかなか往生していたのだが、8月半ばを過ぎた途端に、夜が随分涼しくなった。窓を開けていると、寝ようという頃には25度を切る日もある。
にも拘らず、大変布団を蹴り飛ばす。
暑かった時は、お腹に布団をかけて寝ても朝には勿論掛かっておらず、体の横や足元にくちゃくちゃになっていたのだが、だいぶひんやりしてきた今も、朝目が覚めると布団は体を離れた状態。
しかもなぜだか裏表反対になり、反対になったまま半分に折り畳まれたりしているのである。
毎晩肩まで掛けているのに。
そんなことが、2度も3度も起こるのである。
一体寝ている間どう動いているのか、我が事ながら誠に謎である。
     

 


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