市内7箇所の図書館を巡るスタンプラリーをしたいんです。
そんなお話をお聞きしたのはもう1年半くらい前だったか。
ゆっくりとお話は進み、7地区それぞれの特色が入ったスタンプ用イラストと、スタンプを押してもらう台紙を描くことになり、この4月からその企画が実際にスタートした。
2月の終わり、直接お話をいただいた久世地区の図書館に、完成した台紙を見せてもらいに行った時、恐れ多くも久世図書館第1号でスタンプを押していただいたのだけれど、その時点で他のスタンプは既に、ドラゴンボールよろしく各地区の図書館に散らばってしまっていたもので、各館のスタンプも、スタンプをコンプリートしたらもらえるプレゼントも事前に知った状態で、正にドラゴンボールよろしく7つのスタンプを集める旅に出掛けることになったのである。
実のところ、このお話をいただいた時、そしてスタンプや台紙の絵を描いている時、なんならそれが出来上がった時も、どうして市内の図書館を巡るのかなあと思い続けていたのだった。
市内の図書館では、そこの図書館にない本でも別の図書館にあればそこから借りることが可能であるし、遠くの図書館で借りた本を近くの図書館で返却することができる。
わざわざ、普段通ることもない地区の図書館まで足を運ぶ理由はなんなのだろうか・・疑問に思いながらもお尋ねするのを忘れるばかりしている内に、スタンプラリーはスタートしてしまった。
実際、7箇所ある図書館の内、行ったことがあるのは1つのみ。
巡ってみると、なるほど、それぞれに違いがあるではないか。
最近建物が新しくなった落合図書館は、入ってみると木のにおいがし、施設も美しい。蒜山図書館では、天井までそびえ立つ書棚に圧倒され、一緒に行った友達が見つけた実写版セーラームーンの本に声を上げた。靴を脱いで入る湯原図書館では、数少ないわたしの単行本を置いてくださっているのを見つけて恥ずかしくなったり。司書さんが優しく迎えてくださる美甘図書館は、小さいながらも、静かでとても落ち着く空間であった。
そうか、それぞれ特徴があるのだなあ。おもしろいなあ。
また、折角来たのだからと、行ってみたかった湯原のはんざきセンターを訪れたり、蒜山のハーブガーデンをのぞいたり、新しく出来たと聞いていた北房のカフェでお昼を食べたり、何か新たなスポットへ行くきっかけにもなりました。
スタンプラリーは9月いっぱいまでですが、わたくし早速にボール 基、スタンプを全て集めてしまいました。
台紙に名前を書いてくださいと何度も注意されながらも、ぐるっと一周、楽しい旅でした。
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