知らなかったこと

「うしろあたま」って、方言じゃゆうて知ってます?

わたしがしたその質問に、その場に居た4人中4人が驚いた。

昔、日本の首都に少しばかり暮らしていた頃、自分の発する言葉に驚かれ、それに驚くことがしばしばあった。
全国共通だと思っていた言葉が方言だったという事象は、自国の言葉=方言を持つ人は多く経験することと思う。
わたしが経験したそのひとつが、「うしろあたま」。
えっ、うそお!
ほんな なんて言うん?
20代の若者はすぐさまスマホを出して調べにかかる。
九州とか中四国とか、西日本で使われる方言らしいですよ。
頼りになるなあ。

目が良いというのもあるのだろうが、わたしは割に、人判別能力が高い方らしく、知っている人なら後ろ姿、なんならその頭部分だけでわかってしまうというようなことを、一緒にアルバイトをしていた千葉の方に話したのである。
「うしろあたまでわかります」
と言った時の彼女の当惑振りといったら。
うしろあたまってなに?後頭部のこと?
え、いや・・後頭部とはなんか違うんです、その・・・頭の全体的な後ろ姿というか・・・
それ後頭部でしょ?
いや、・・その・・うしろあたまなんです・・・
ええー、なんかおかしいよ。
えええ・・・

まさか、うしろあたまが方言だったなんて。
同じ気持ちで驚いてくれる人達がいて、なんだか嬉しい心持ちになった。

 

後日、同市育ちの同い年の人2人と話していた時方言の話題になったので、同じことを言ったら、うしろあたまなんて聞いたこともないと言われ、別種の驚きを喰らったのであった。

 

 


知らなかったこと

どうやら、

 

人見知りらしい。

 

毒には
毒を

夜ごはんを食べたあと、胸辺りまで薄い毛布をかけ、座椅子にもたれてぼんやりとテレビを観ていた時だった。
眠気に襲われかけた時、いきなり手に針を刺したような痛みが走った。
びっくりして目を覚ますと同時に、まち針でも落としていたか、しかし今自分は微動だにしなかった筈だが・・まさか、そうだとしたら・・・
体を起こし、ゆっくりと毛布をはぐりながら(めくりながら という方言)まさかの要因に内心怯える。
いない・・・ だったら何が・・・左手の小指が痛い。
やっぱり違うか と思った瞬間、 おった!!!
右脚ももの内側、穿いていた幅広ズボンのピンストライプを横切るように、まさかのやつが・・!
10センチ強はあろうかという黒々としたムカデ。
わーーーーっ!この上に刺されたらえらいこっちゃーっ
とにかく下に落とさねば。毛布の端を使ってムカデを飛ばそうと試みる。わたしの足から落とされたムカデは俊足で部屋の隅へと走っていった。
わたしはすわと立ち上がり、隣の台所へ走る。
ムカデ退治などしている場合ではない。自分の手当が優先である。
畑で草を取っていた際、左手の横っ側小指の下の方をムカデに噛まれたという祖母は、、その日の夜、左の腋の下が腫れ上がり、疼いて疼いて寝れなんだと度々語っていたものだった。
そうなったらかなわない。
とうとうこれを使う日が来た。
ムカデを見つけたら生け捕りにして焼酎に漬けておく。その液はどんな虫さされにも抜群に効くのよ。
そう教えられ、数年前1匹捕らえた時に作っておいたムカデ焼酎。薄緑のその液体をコットンに含ませ、小指に当てる。脈を打つように差し込むような痛みが走る。腋の下が腫れたらどうしよう。寝れんかったらどうしよう。どくだみ茶を濃いめに煮出して飲んでもみる。
効果があったのか、患部も腋の下も腫れることなく疼くこともなく眠れたのであった。
翌日、左手で少々重いものを持っっていたら、痛くて重くて往生したが。

刺された日、別の用事で母に電話した時、さっきムカデに刺されたと言ったところ、ムカデキンチョールを撒けと連呼して電話を切られた。
大丈夫かのひと言もないもんね。すげえなあ。

 

後日聞くところによると、患部に43度くらいの熱めのお湯を当て続けると、毒素が無くなるのだとも。
色々な対処法があるものだ。

その後、大小2匹のムカデが焼酎仲間に加わりました。

 

 



 


     

 

 

 


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