源氏物語

実際に本物を見たのは初めてかもしれない。

勝山文化往来館ひしおで開催されていた『吉田睦美が描く 源氏物語』を見に行った。
源氏物語の登場人物を取り上げ、その人が着ていたであろう衣装をイメージして、十二単や直衣などが展示してあった。
当日は吉田睦美さんがいらしていて、衣装の説明も詳しく聞くことができた。
着物の地紋の名前や、色の重ね方、袴は既婚者が赤・未婚者が紫を穿くなど、興味深いお話ばかりだった。

着てみたいな〜十二単。

チラシに折り目がついているのが残念なところです。

 

 

森本美由紀さん

 

大変によく目にしていたイラストを描いていた方が、岡山県のしかも津山市出身だったなんて。
しかも亡くなられてから知るなんて。

回顧展があるということで終了ぎりぎり3日前に滑り込んだ岡山県立美術館
よく覚えていたピチカート・ファイブのCDジャケットの他、選りすぐられた約250点というイラストの数々を見せてもらった。
素晴らしかった。
線のチョイス、構図、色使い、白と黒のコントラスト・・
こうやって描いておられたのだなあ・・結構大胆に修正していたりするのだなあ・・
津山の人だなんて全然知らなかった。
2013年に亡くなるまでの6年程、津山に帰ってきて暮らしておられたことも。
しょっちゅう用事で行くのに津山。

そんなの誰でも当たり前なのだけれど、この絵を描ける人はこの人しかいない。これ程の人は・・・

会期に間に合ってよかった。
よかった。

 

宮川香山

森本さんの回顧展を目指してやって来たら、表にばばーんと大々的にお知らせしていたのが『虫明焼と明治の陶芸 宮川香山』展。

あれっ 終わっちゃった!?森本さん! と一瞬焦る。
この日始まった展示ということで、折角なので見てみることにする。

えっ なんだこれ。

衝撃 衝撃 衝撃 しょうげき

岡山県の南にある虫明焼という窯の焼物を展示してあるものだと思っていたら、勿論それもあったのだけれど(虫明焼自体も持っていたイメージを大いに壊された)、虫明焼の窯に逗留して指導を行ったという宮川香山の作品を相当な数展示してあった。
震えたね こりゃ。
私の好きな眞葛窯を作った人とはつゆ知らず。
こんなグロテスクなまでに立体的な焼物が作られていたことすら知らず。恥入るばかりであった。
繊細でシックなものから、大胆でゴージャスなものまで幅広過ぎて混乱をきたす程である。
いやあ、来てよかった。見てよかった。
没後100年ということでか、他の美術館でも香山展が開かれているようである。
横浜の眞葛ミュージアムに俄然行きたくなったのであった。





     

 

 

 


Copyright © 2009 matsuda shiro All Rights Reserved