2016年

毎年何はなくとも元日には着物を着る。
それを去年はさぼった気がする。
今年は、どうやら天気がよさそうなのでちょっとよい着物を着ることにした。
午後初詣ついでにちょっとお出掛けもする。
夕方両親宅へ。
母が知り合いの方に頼んで縫ってもらった着物だったのだが、着たところを実際母に見てもらっていなかったのでそのまま着て行く。
一緒に夜ごはんを食べたが、汚さないようにと割烹着を着せられ、大きなタオルを首に巻かれた。
始終汚すなと言われ、早々にパジャマに着替えたお正月でした。

 

 

生存中

 

最高気温が氷点下という、この冬いちばんの寒波がやって来た日、おうちでどうやって暖をとっているのかと訊かれた。
なぜだかテレビのない家だと思われている節があって、一体どういうイメージを持たれているのかなあと思うことがしばしばある。電子レンジこそ使わないものの、オーブンはあるしテレビもあるし、なんなら料理するのはIHじゃし、更になんなら電化住宅なのですけどもが。

湯たんぽです。

着替える時だけ電気ストーブ付けますけど、基本的には湯たんぽひとつで。

だって各部屋にエアコン付いとるわけじゃないし、わたしは大変に弱い人間なのでエアコンも炬燵もそこから動けんよんなって、炬燵やこ出れずに毎回寝てしまいそうじゃし、そんなことになるの嫌じゃけん使いとうないし、湯たんぽなら行く先々に持って行けるし、中のお湯で顔洗えるし、大変便利と思うだけで。

今日みたいな寒い日でもですか?

家の中で0℃切っても、裸でおるわけじゃないし、
割に大丈夫なものですよ。寒いですけどね。
慣れたんですかね 体が。あはは。

テレビがないと思われるのはこのせいなのかな。

死なないでくださいと心配される。

安心してください。 生きてましたよ。

 

今日の
刺繍

  晒の布巾   
   お友達と絞り染めで遊んだものに刺し子糸で   
   約30cm×35cm



春は
そこまで

岡山市にあるCAFE Zで開かれていた、小林泰子さんの作品展へ。

ご自分で染められた糸で、葉っぱや枝、卵の殻などを巻いていく。
殻を割らないように、葉っぱを破らないように糸を巻き付けていくその作業自体にも感嘆するが、いつも作品達の色味にとても惹かれる。
やさしい 静か クール やわらか シャープ あったかい
一つ一つ形も違うので表情があって、でも集まるとまた印象が変わって。
展示もお上手だなあと思うと共に、小林さんの意図とは違うかもしれませんが、毎回、絹糸というものの美しさを改めて思い知るのであります。

ご無沙汰をしていたFabrique451さんへ伺うのも目的のひとつだったのですが、久々すぎて途中道を間違え、大変に冷や汗をかきました。
辿り着けてよかった・・・  


     
映画通信

どうしてももう一度観たいと思っていた映画を観た。

『Le Concert』 (邦題は『オーケストラ!』)
コンサートかと思ったが、協奏曲・コンツェルトのことなのだわな。
チャイコフスキーのバイオリン協奏曲をする話だものな。
恥ずかしいな。

話の流れも、中盤曖昧でラストに明らかになるエピソードもわかっとるし、2回目ってどう感じるんかなあと思いながら観る。
結構細かいところは忘れていて、ああここはこういうやり取りだったかなあとか、こういう場面もあったなあとか、再び楽しめる所もあったり、前はチャイコフスキー自体に圧倒されるばかりだった場面では、このソリストほんまに弾いとるかなあと冷静に観てしまったり。勝手にどっか行ってしまう団員にはやっぱり腹が立つ。
ただ、やはりステージでの演奏シーンは、わかっとっても、がつーと心を掴まれてしまう。
なんていい曲だ。おそろしい程いい曲だ。涙がぼろぼろだ。
クラシックなんて大抵じっとして聴いてなどいられない。
(始まって早々寝る曲もある)
美しくて激しくて繊細で壮大で身悶えしてしまう。

ああ、観てよかったな。
またしばらく経ってから観たら、どんなことを思うのだろうな。

 

ちなみに今年入って初の映画は『うる星やつら 劇場版』でした。
ラムちゃんの髪の色はかわいいなあ。

 

 


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