秋の
芸術祭
その1

大好きな新見美術館へ。
『エコパリ エコール・ド・パリ-パリに咲いた異邦人の夢-』を観に行く。

パスキンやキスリングが特に注目されていたようですが、わたしはアーキペンコのマドンナ(ブロンズ像)が大変好きでした。名前がいいよね、まず。アーキペンコ。何度も戻って来て、双方向からじろじろと見て、学芸員さんはさぞや気持ち悪かったろうと思われる。
シャガールの『ダスニフとクロエ』の挿絵もよかったなあ。

この所蔵数。北海道立近代美術館すごいなあ。
北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館のお蔭でよいものを見ることが出来ました。

勿論、お肉屋さんのおいしいコロッケを買って、新見の町と山を見ながら、パンにはさんで食べました。

次回の日本画展も行かねば。
何度でも言おう、新見美術館大好き!

 

 

秋の
芸術祭
その2


奈義町現代美術館 Nagi MOCAにて、『井出豊 映像の世界〜仄かに灯る宇宙〜』展鑑賞。

井出さんは、津山市在住の映像作家さん。
今回の新作は、特別な場所ではなく、ごく身近な自然の中にある生き物たちの姿を、静かに静かにとらえたもの。
どれだけここでじっとしておられたのだろうと、色鮮やかな植物や虫たちを観ながら、気の遠くなるような時間を感じました。
それにしても、自分の周りにこれ程沢山の昆虫がいるのかと驚かされます。
同時に井出さんの観察眼にも敬服です。

 

秋の
芸術祭
その3

『バリ舞踊 観舞の宴』 於 真庭市勝山のレストラン・西蔵。

やっと。
なかなか都合がつかず、何度となく観る機会を逃してきたが、やっと。
出演は、ダンサーでありバリ舞踊を教えてもおられる、勝山のコーヒー屋さん・かぴばらこーひーの店長さん、こちらもプロのダンサーである、店長さんのご主人、そしてバリから来日された店長さんのお師匠さま、そのお弟子さんの4人。

目の前、とても近い距離で生バリ舞踊を堪能。
手、足、指、目・・体のあらゆる部分がしなやかにいきいきと動き、嘆息に次ぐ嘆息。
また、衣装が美しくきらびやか。
ああ着てみたい。やってみたい。
まずは柔軟性を身に付けてからか・・

後半の演目は、勝山を舞台にしたオリジナルストーリー。
旭川や御前酒・勝山で撮影が行われたある映画の登場人物もこっそり盛り込まれていたりと、とても楽しめる内容でした。

素敵だなあ バリ舞踊・・・

後日店長さんから、メイクが似合うお墨付きはいただきました。



秋の
芸術祭
その4

勝山文化往来館ひしおにて、『もっと伝統工芸 備中漆展』

いやあ、すげえものを観た。
すげえものだなんてまあ罰が当たりますけども。

漆塗りとは木地のものばかりと思っていた所に、先だっての朝ドラで陶磁器にも施されると知って、へえ〜と思ったばかりだったのに、乾漆描蒟醤(かんしつかききんま)という技法では、石膏で型をとり、和紙と麻布で本体を作っていくという。
会場では、その行程を最初から完成まで映像で見せてくれていて、全く大いに驚愕してしまったことであります。
なんと手間のかかった根気のいる作業であることよ。
繊細且つ大胆な作品の数々。
ああ、なんという美しさ。
世の中の価値観はどんどん変わっていくものなのだろうけれど、わたしは、この美しいものが、いつまでも美しいものとして生き続けていてほしいと切望いたします。

     
 

 


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