追いかけて新見

大変だ!
『華麗なる日本画 日本画コレクション25年の軌跡』1期が終わってしまう!
期間ぎりぎりで大好きな新見美術館へ。

いつものようにきしゃに乗って行こうと時刻表を確認、1時52分の便があったのでお昼を食べたあと用意をする。最寄りの駅まではそんなに遠くないが、それでも余裕を持って・・と1時半頃出掛ける準備をして、一応もう一度 と時刻表を見て固まった。

1時25分ではないですか。

時計を見る。
きしゃ、出ちゃった。
車で次の駅に追いかけて行ったって間に合うとも思えない。
次の駅次の駅と追いかけて行くうちに新見に着いてしまう気がする。
行くなということなのかなあ・・・
いや、行く!わたしは新見に行きたいのだ!

腹を括って車に飛び乗り、途中通り道の月田で寄り道して新見までの道をしかと教えていただき、時々小雪のちらつく中なんとか美術館まで辿り着く。
行けるんじゃ・・車で・・・(1本道です)
安堵感に浸りながら展示を鑑賞。
そのあと大好きなお肉屋さんのコロッケを買いに行く。寒いですねとお店の方とお話しする。
揚げたてのコロッケを車で食べる。なんという幸せ。

2期・3期も行かねば。
今度はきしゃにしようかな。

 

 

今日の
刺繍


  晒の布巾   約30cm×30cm

 

知らない
言葉

とある公的施設に電話をし、ある職員さんを呼び出していただいた時のこと。
電話を受けられた若げな女性が、お待ちくださいと保留にし、再び電話に出られてこう言った。

「いま せきあきですね」

一瞬 ことばが出なかった。
せきあき? 席空き? あ、おられんてこと?
瞬時にことばに当てはまるであろう文字が浮かんだので、意味はどうやら酌まれたのだが、その女性の「せきあきですね」がどうもぱらっとしたような、なんとはなしに機嫌のよろしくない感じの物言いだったので、あっ もしや不審がられている?と思い、こういうことでお世話になり、こういう用件でお電話しましたと話したのだが、向こうの態度は変わらない。いや、おらんて言ようるがん というとこなのだろうか。
また改めますと電話を切ったのだが、なんとも言えない気持ちが残った。

確かに、わたしは多くの人より世の中と接点を持つ機会は少ないと思う。
しかし、一体今、「只今 某は席を外しております」が、「せきあきですね」で万人に通じる世の中になっているのですか?
内々の会話でならまだしも、外部のしかも初めて会話をする人間に使うのに適当な文言なのかなあ。
知らないことに出合うと、とりあえずびっくりするものですな。




今日の絵

  2016年年賀状用の絵

   

去年もおとどしも、12月31日と1月1日の違いもほぼなく、新年を迎える準備といえば餅つきくらいだったのだけれども、この年末は日中暖かいということもあるが、窓拭きなんぞをしているのである。
大掃除は相変わらずできないが、小掃除くらいのことはしている気がする。
窓拭きぐらいしかしてないけどと言ったら、充分やと友達は甘やかしてくれたが、この何年も何故この窓拭きぐらいの時間も取れなかったのかと考えてみるに、年賀状じゃねえか と思い至る。
年賀状用の絵を描くのが遅くて、印刷も上手いこといかなくて、大晦日ぎりぎりまで年賀状と格闘していた去年までと比べ、今年は絵が早目に出来上がっていた。それで安心してしまってか印刷は25日過ぎてから、宛名書きはそれからで、結局郵便局が出してねという期日はすっかり過ぎてしまうのだけれど、心の余裕がまるで違う(じゃあ早く出せよと思うよね)。
我がことながら、余程毎年毎年年賀状に頭を抱えていたものと見える。今年、年賀状もう印刷したんで と言うと、友達に凄いが!と言われ、母にさえ、ありゃあ!と驚嘆されたのであった。

窓がきれいになって、とても嬉しい年越しです。

 

 


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