2人で お茶を |
わたしのことを生まれた時から知っているおばちゃんのおうちへ、用事があって寄った時のこと。 その言葉と場面が、まるで四角くくりぬいて、どっか別の所にはめられたように、ピックアップされて残っていて、時々ひょいとよみがえる。
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初めての場所たち ツアー |
車や汽車に乗って流れる景色を見ている時、大きな木がこんもりとかたまっている場所があったり、ちらっと鳥居が見えたりすると、そこへ行きたいなと思う。 真庭市落合にある有名な大きな桜・醍醐桜が見たいと言う方にお供した際、同じく落合地内にある木山神社にも行ってみたいんだがというのに、わたしもよく耳にするのだけれど行ったことがなかったので賛同。 ちょっと迷いかけながらも到着した木山神社は、大きな門を構える立派な神社。石段の両脇には今が見頃のあじさいが。前日の雨に濡れ、重たそうな色とりどりの花のかたまりを、はりっとした緑の葉っぱの間に持たせかけている様よ。なんと美しいのか、よい時期に来たものだと言いながら石段を上りきると、これまた大きな拝殿がどかーんと現れる。まあ立派なこと・・・お参りをしてうろうろと境内を見て回る。拝殿の前の生け垣はどうやらくちなし。咲き始めだったのだけれど、これが満開になったらどれだけよい香りがするだろう、わたしなぞよいにおいすぎて倒れてしまうのではないかと想像する。 続いて、あじさい寺とよく聞く木山寺へも行ってみることに。神社からは3キロという表示。とりあえず車を走らせると、どんどん山を上がっていく。そうして辿り着いた木山寺も、沢山のあじさいが出迎えてくれ、空気もひんやりと大変清々しい。あらまたよい所に来たんではないのと建物に近付くや、門の手前にはこれまた見事な睡蓮の池!ああなんと美しいのだ・・・わたくし何年も前、睡蓮の出てくる漫画を描いたのですけど、早う来とけばえかったなーここ としみじみ思ったことであった。木山寺もとても立派で、その上の方には現在修繕中の奥宮も。元々木山神社と木山寺は、神仏習合の木山宮だったのだそうで(木山神社ホームページより)。ええなあ、神仏習合。仲良しな感じで。神と仏を分けなければいけん意味がわからないよ。神社もお寺も美しくて好きであります。 そのあと、メインであった醍醐桜へ。花の時期に長時間かけて上った道を、えっこんなもんだったんか!?という早さで上がり、緑の季節の醍醐桜にお目にかかる。いやあ、大きいなあやっぱり。うわーと手を広げてどだーんと立っていらっしゃる。静かで豊かで穏やかで。こういうのだって神ではないの。昔春に大渋滞の中桜を見に行って、もう2度と来るかと心に決めたものだが、醍醐桜はいつ来たってよいと思った。むしろ春以外に来れば、すぐに上まで行けるし人はおらんしいつでも桜は見事じゃし、まったくよい時期に誘っていただいたものです。
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