妄想列車
発車
オーライ

わたしの大好きな映像作家さん・丸山いずみさんと、画家の福田淳子さんの2人展『妄想列車』が、勝間田のpiatto nonoさんで始まりました。
どういう展示になるのかなあと始まるのを待ちわびていたのですが、お店の空間の中に大変自然にお2人の作品が溶け合っていて、お2人とも新作ということで更に見応えがあって嬉しく、ごはんをいただきながらゆっくりと堪能しました。
中でも、福田さんの春らしい優しい色使いの絵や、いずみさんの万華鏡式映像ボックスは特に好き。
たまたま伺った日に来ておられた福田さんも、とても嬉しいと仰っていましたが、自分の描いた絵が、音楽も付いた映像になるなんて、なんと素敵なのだろう。わたしも自分の絵を使って作ってほしい!と思いました。
また、グッズもさりげなく手が込んでいるというか、オシャレなのですよ。とりあえず。見せ方が上手いといいますか、センスのよさがわかるのですよ。見ただけで。わたしのような土くささというか土着な感じがないのですよ。まったく。性格のよさが出とるというんですかね。要するに。ええよね〜ステキよね〜の連発でした。何見ても。

ご近所さんや知り合いの方に、始まったよ!行ってみて!とお知らせ中です。
3月17日(日)まででございます。
みなさまもどうぞ1度ご乗車くださいませ。

     
雪山参加

 

朝、母から電話。
「昼までに山行こうかよんじゃけど」「・・・そういうのってやあ、前の日に言うもんなんじゃないん」

妹がインフルエンザにかかってしまったために、祖父母の家へ休日隔離された姪と共に雪山へ。孫に雪を見せてやりたい母が企画した、姪メインのイベントである。

10年近く前になろうか、小学校のスキー教室以来のスキーに挑み、自分のセンスのなさにもう一生スキーはしないと決めてから振りのスキー場。雪の白さに目がつぶれそう。休日とあって人も多く、リフトに乗る人の列は絶えることなし。それにつけてもスノボ人口の多いことよ。昔はこんなんなかったのにねー。
スキー場に何をしにきたのか、やおらかんじきを履きだす母を横目に、姪と雪の斜面をそりをひきずりひきずり登る。そりといっても、シャベルの先のような形をした「ヒップそり」とかいう代物で、丁度草はらを段ボールで滑る時の格好になる。姪が先に行けとうるさいのでとりあえず滑ってみると、思った以上にスピードが出て思った以上にコントロールが難しい。左回転して後ろ向きに滑走しては、雪と戯れているかわいいお子たちに体当たりしてしまうではないか。わたしのもんどりうつ様に大笑いしていた姪も、恐る恐る滑り出す。結構怖いなーと言いつつも、もっかいもっかいと斜面を往復し続ける。のに付き合わされる。という体をとりながら、どうすれば上手く滑れるか研究する。
途中場所をかえ、大回転の選手の如き滑りを見せる小学生スキーヤーの間をぬいながら、そり滑りに興じ続ける。最初からかかとでブレーキをかけなければ豪速で直滑降するし、上体を後ろに倒せばスピードが増すので危険じゃし、ストッパーであるかかとがほんのちょっとでも雪面にひっかかるだけでバランスが崩れ、大スピンして背中から人々に突っ込むし、割合難易度の高いヒップそり。高いところから滑るために雪山を登るのもなかなか体力を要する。気付けば汗だく。多少目も回りかけてきた頃、雪も降り始めたので撤収。姪はもっと滑りたがったが、温泉・(姪が熱望する)お菓子作りと過密スケジュールだと諭す。

1時間程のことだったのだが、まあよく動いた。温泉に入ってから家へ戻る車中で姪がすとんと寝てしまったのもよくわかる。わたしも一瞬意識を失いかけたことであった。

ゲレンデでは、教えてもらいながらよろよろと滑り、滑っては倒れるスノボ初心者も多く見られたが、ご苦労なことである。もうこの歳からスキーもスノボも習う気はないがしかし、そりは上手になりたいなあと思った。一体、向上心があるんだかないんだか。

 
     
初めまして児島さん

わたしが読んでいる新聞には、日曜日に今週のあなたという占いが載るのだが、その週の自分の生まれ月にこう書いてあった。
『新しい出会いがありそう キーワードは海の見える場所』。

・・・し、知ってる。

ありそうどころか、初めての方にお会いする機会が既に予定されている。海の見えるであろう場所、児島で。

わたしの記憶が正しければ、児島へ行くのは初めてである。瀬戸大橋の真下に広がる地区なので、橋を渡る際には上空をお邪魔してはいるが、上陸したことはなかったと思う。何かで瀬戸内の海を見るにつけ、下津井節を聴くにつけ、旨い魚をもういいというまで食いたいなどと思う山育ちの田舎者は、児島が海のそばだというだけで、ひどく遠くに思われて、よう足をのばせずにいたのであるが、今回行ってみて、あ そんなに大変じゃないかもということがわかり、俄然児島が近くに感じられたことであった。
その海の見える場所で、予定されていた新しい出会いの他にも、ちょっと歩いただけで(?)勝山のひのき草木染織ギャラリーで作品を拝見したこともある切り絵作家さんや、そのお友達である、服やバッグに美しい絵を手描きされる方、ずっと行きたかったお店・ALAPAAPでは、ご自分でデザインした布で1点物のバッグやポーチを作られる方にお会いするなど、更なる新しい出会いが次々あり、折角なのでジーンズストリートを見て帰ろうかと歩いていると、これもずっと前から行きたかった野崎家旧宅に偶然にもお目にかかることができ、嬉しさのあまり往来で小躍りするところであった。
それから、真下から見た瀬戸大橋には震えたなあ。圧巻だった・・・

また、春・夏・秋と訪れたいもの。だってとても楽しかったし、蛸食べるの忘れたし、初めて存在を知った鱸のお寿司を食べ損ねたし(鰆も)、いやあ、ゆっくり海を眺めたりとかもね、したいものだなあ と。

そんな具合に、まんまと占い通りとなった2月3週目。
わたしと同じ生まれ月人は、海辺で新たな出会いがあったのだろうか・・・


 

手作りが
止まらない

布仁美さんという手まりの作家さんがいらっしゃいます。

布さんの手まりを初めて見たのは、昔津山にあったギャラリーSEEDでの展示会ではなかったろうか。手まりの展示というものが珍しかったこともありましょうが、展示の仕方も素晴らしかったし、その手まりの色の美しさに心奪われ、ずっと記憶に残っておりました。
昨年秋から開催された旅するアートにも参加されていたので、奈義へ観に行きますます素敵だなあと思っていたところ、勝山でワークショップをされるという。飛びつこうとしたものの、その日は都合が悪く断念。参加された方のお話も聞き、行きたかったなあと思っていたら、ワークショップ2度目の情報が。今回は何の予定も入っていない!気温4月上旬並、花粉の飛散非常に多しという久々の晴天となった2月最後の日、いざ勝山はひのき草木染織ギャラリーへ。

手まりの土台は布さんがあらかじめ作ってくださっているので、まずは使う3色の毛糸選びから。いつものようについ自分の好きな色に手が伸びる。たまには冒険してシックで落ち着いた色などどうよと思うが、そうやって悩んでいると何時間経っても色が決まりそうにないので、逆らわないことにする。今回教わった手まりの模様は、最初に糸の運び方を覚えれば、あとは色を替えてもやり方は一緒。それでも、ああこんな模様になっていくのか!と針を進める度に驚く。

今回の参加者は5名。遠く倉敷や倉吉からの方もおられました。先生である布さんは本当にお優しく、1人1人丁寧に教えてくださるので、わからないことも臆することなくお訊きすることができました。
皆さんで話しながらの楽しい作業も、途中からは一切会話のなくなる集中ぶり。糸の色選びには作る人が如実に表れる と出来上がった手まりの撮影会をしながら納得したり感心したり。あっと言う間に3時間が過ぎてしまった。

いやあ、ほんまに楽しかった。わたしどうやら手まり作るの大好きだ。とか、1個作ったぐらいで言うてはいけんかもしれませんけど、もうほんまに楽しかった。何個も何個も作りたい。多分1週間作り続けても飽きんと思う。

布さんは3月いっぱい、ひのき草木染織ギャラリーで展示をされています。(おとな雛まつり 澤りか(陶)布仁美(手まり))そして3月31日には次回ワークショップが決定しているとのこと。
縫い物苦手でも編み物苦手でも、この手まりはまた別ものではないかしら。出来上がったら嬉しいぞ〜。嬉しすぎて帰って仏壇供えたもんね、わたし。興味のある方は1度ご参加くださいませ。布さんの美しい手まりたちに会いに、勝山にも是非。

どうやらまだまだ何か作りたい病は沈静化しないようだなあ。こないだ夜10時近くに家帰ってきて、クッキー作り出した時にはちょっと、我がことながらどしたんだろうと思ったことでありますよ。

 

 

 

   
     

 

 

 


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