念願の島根県立美術館

子供の頃から現在に至るまで関わり続けているものというと、ピアノ・お絵描きなど数える程と思うが、その内の1つ 暮しの手帖。今も毎日厠にて少しずつ読んでいるのですが、その暮しの手帖を創った1人・花森安治さん展を、ずっと行ってみたかった島根県立美術館へ見に行くことができました。

わたしはものでも展示でも映画でも、いいものを観るとため息が出て、なんなら結構落ち込む質で、したがって今回ももれなくそのようになりながら観て回ったのですが、花森さん画の表紙の絵も多数あり、これもこれもうちにある!これ昨日読んだ!などという不思議な感覚もあって、本当に飽きのこない素晴らしい展示でした。
まあそして広い県立美術館、他にも絵・漆器・版画に加えファッションの20世紀と題した展示と盛り沢山のラインナップ!
漆器では垂涎ものの棗などが並び、いつもの如くあれが欲しいこれが欲しいと物欲全開で大はしゃぎし、版画では構図・着物の柄や着こなしに感嘆し、いやあほんまになんかのおまけに海外旅行が付いてきたよという気分だったファション展には特に大興奮で、これ着たい、絶対似合う自信がある等好き放題。相当貴重なドレスやウェアの数々を、触れこそできんものの生で(100年以上前のものやガブリエル・シャネルやディオールの本物をですぜ!!)目の前こんな近くで観られるなんてたまらなすぎる!ああ着てみたいああ着てみたい・・・ものすご腰細いけど着してもらえるんならそのために痩せれるぐらいこの服着たいと思うくらいに魅力満載。

花森さんからドレスまで、全部観るのはなかなか体力が要ったけれど、心はもう大いに満たされエネルギーが急チャージされた1日でした。お天気よかったし、大山見事だったし、道中楽しかったし(なんてったってラブ星さんとご一緒だからね!)、また行きたいなー島根。美術館て楽しいなー。

 
     
彼女のためならえんやこら。

どうせ必要だろうから作ってやれたらいいなあと思いつつ、nonoさん展の準備をしたり始まってからも落ち着かなくて、どうしたものかと思っていたら姉から直々に依頼があり、小学校に入る姪のために作ることになった手提げ袋。
他に、体操服入れ・シューズ袋、手提げは2つ要るとのことで全部で4つ。
早速布を買いに走り、彼女に似合いそうな色・柄・それぞれの袋に適した布を探すも、自分のものなら自分の好きに選べばよいけど、欲望のままのわたし選ではあまりに奇抜で姪がからかわれては気の毒と思うし、かといってなんの光るものもない袋を作るつもりもないし、彼女の好みとわたしのわがまま(本来なら入れるべきではない)をすり合わせながらなんとか調達。入学式まで日がないので1日が勝負と朝からひたすらミシンを踏む。夕方頃には全て完成。型紙がないのは勿論のこと、ポケットの位置から持ち手の間隔までいつも相当アバウトなので、人のものを作るのは誠に責任を感じる上に、これで姪は気に入るだろうか、悲しくならないだろうかと案じるも、自分としてはまあよかろうというものが出来た。1年生の持つものってちいちゃいのねと思いながら眺める。
入学式前日に姉宅へ行くと、2番目の姪はこんちはと言ってくれたものの、新1年生の当姪は玄関に飛んでくるなり開口一番、自分の(かばん)は?と叫んでわたしの手から例のブツをさらってゆき、ちょっと淋しさを感じたが、なんだかとても喜んでくれてひと安心。入学祝いになっただろうか・・・

その日の晩ごはんの時、姪に 自分がもし2組になったら、1組の子と仲良うしてもええんと問われて驚愕し、おう当たり前じゃ!むしろしてくれ!と応じたが、幼稚園・小学校とずっと1クラスだったわたしには、想像だにしない質問であった。

姪がこれから毎日、元気で通ってくれることを願います。

     

カーテンが引けない!

近くに、わたしの祖母と同い歳の大好きなおばあさんが住んでいて、そのおばあさんのお部屋の窓がうちの家からななめに見える。

夕方カーテンを閉めようと窓辺へ行くと、あばあさんの部屋の窓からひい孫ちゃん(1歳くらい)が外をのぞいている。わー、お部屋に遊びに行っとんじゃーと思って見ていたら、おばあさんがその子のそばにやって来て、2人で窓からすぐ外の畑を眺めながらお話をしている。声は聞こえないけれど、おばあさんは畑を指差し、ひい孫ちゃんに何か教えている様子。ひい孫ちゃんも単語にならない言葉(おそらく)で応じている。その2人の様が胸震える程かわいらしくて(年上の方に失礼とは存じますが)、当方出掛けなくてはならないのに、いつまで経ってもカーテンが閉めれず、窓辺から離れられなくなりました。

あと30年経って、我が両親がおばあさんと同じ位の歳になったら、うちの姪・甥も30代。ああ、両親にもこんな日がやってくるのかも・・・と1人ときめいた夕暮れでした。

 

 

松田シロ展経過報告

 

松田シロ展 in piatto nonoが始まってからもうすぐひと月。
グッズを持って行ったり、地味に展示に手を入れたり、お友達とごはんを食べに行ったりと、何度nonoさんへ通っただろう。
この度ひと月弱にして、限定メニュー全制覇いたしました。
それはめでたいとしても、最後の限定メニューを味わった日、初めて夜にお邪魔したのですが、人と居ると時計を見ない性質のため、えらい遅くまでお邪魔してしまって猛謝りしながら慌てて逃げ帰るようにおいとましました。くつろぎ過ぎだよ!我が家かよ!と心の中で叫びながら(居座り前科のある星さんとのコンビにて・・・)。ただ今回夜お邪魔して、夜も雰囲気よくていいなあと思いました。昼の光とはまた違って。で、落ち着きすぎて長時間・・・本当に申し訳ないです。今度やったら叱ってもらおう。

展示の方は、少しずつ何かが増量されたり、グッズを追加したり種類を増やしたり、こそこそ色々やっております。
引き続き絶賛販売中の日めくりカレンダーですが、案外使ってくださっている方に好評で、「今日が何日の何曜日かすぐわかる」とか「思いがけず入学を祝われた」とか「だんだんシロ(犬)に愛着がわいてくる」とか、涙の出るようなお言葉をいただきます。
もうちょっと置いてます。なんたって、ひと月近く済んだってまだあと300日以上めくれるんだもの。あはは。今からだって遅くないんです。5月生まれの方にプレゼントとかどうですか?5月始まりってったってわかりゃしないんだから。あはは あはは

次行くときは何食べようかなー今度は限定メニュー以外の食べるもんねーと食べることばかりにうきうきして・・・あの、個展ですよ、自覚と責任持ちなよねと冷静な方のシロが浮かれるシロをたしなめますが、明らかに浮かれる方が、力関係上のようです。

遠くから近くから色んな方に来ていただいて、色んな方に心配され(呆れられ)助けていただいて進んでおります。
展示がかわりばえしないなんて錯覚です。お天気だって、晴れ雨曇り・嵐もあるし、お料理だって、こないだ野菜たっぷりスープ2回目食べたらスープ変わっとったもんね。
同じ日なんてないのです。お料理は勿論、天気も展示に含まれるのです。ほら組み合わせは無限だものね! と言ってごまかす。

行ってくださった方が、今度はまた違うもの食べようと思ってるんですよなんて言ってくださいます。是非何度でもお運びくださいませ。お待ち申し上げております。 主に絵が。

 
 

 

 
 

 

 

 

 


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