あっち こっち 県北 |
少し寒い、雨が降ったり止んだりの中、北東に車を走らせる。途中紅葉ベストシーズンの奥津渓を抜け、向かうはかがみの手づくり市。 手づくり市行くけん1時頃になるかもーと言っておいて1時半に着いた不届き者を怒りもしない懐の深いお友達と共に、現在リレー展『異色系女子展』開催中のpiatto nonoさんへ。 手づくり市に行ったせいではないけれど、もう収まるだろうと思っていたもの作り熱はまだ沈静化せず、ミシン糸を買いに行った手芸屋さんで、これこれこれが欲しかったんよーという布を手に入れたもので、まだミシンを踏み続けなければいけないようだなあ。 |
|
いつだって 突発的 |
いつ引き金から手が離れるかわからない。 30年前の茸とはなあ・・・ |
|
俺を泣かせる憎いやつ |
急ぎの用があったのだけれど、雨が降ってはできないもので、明日雨なら新見へ行こうと思い立つ。 ときに、琴線というものはどこにひそんでいるのだろうか。或いは、色づく景色をしっとりけむらす秋雨のせいか? 平松さんに泣かされたせいで(違う)見終わった時には午後いちのきしゃは出てしまい、次のきしゃまで約3時間。とりあえず新見を歩く。前日イル・リコッターロさんでごはんを食べたあと、ふと山に向かってのびる道がどこに続いているのか気になって、好奇心旺盛なお友達と往復1時間弱の山登りをしてきたのだけれど(ヒール3センチのパンプスで)、日頃の運動不足を解消するかのように2時間近くほっつき歩き、途中本を買って駅へ戻りきしゃの時間を待つ。 お肉屋さんのコロッケ、美術館。新見は、わたしの胃も心も存分に満たす、ああ、こういうのをパワースポットっていうんじゃないの。 |
|
|
||
とうとう 行ってきたとよー!! |
行動範囲が狭く腰が重たいわたくしが実施中の、行きたいとこに行き会いたい人に会おうキャンペーン。もしかしたらこのために始めたものだったのではなかろうか。 本当に長いこと訪問を切望していた地に降り立つことになった11月末。きしゃに乗ってから4時間半。新幹線のお蔭でびっくりする程の速さで連れてきてもらう。改札を出ると「時間通りに着いたねー!」と笑顔で迎えてくれたのは、5月piatto nonoでの個展を遥か九州から見に来てくださった上田めぐみさん。そう、ここは火の国、肥後熊本!!同じ雑誌で漫画を描いていた上田さんと知り合ってから、行きたいなあと言うばかりだった熊本に、ああ遂に来てしもうたよ! あまりに早く着いたもので、熊本にいるという実感もないまま上田さんの車で、行ってみたかった熊本城へ。西南戦争でも焼失せずに残ったという宇土楼の鉄砲穴などにはしゃぐ。そして場内の屋台で、熊本に来たら食べねばならぬものの1つ、いきなりだんご(紫芋バージョン)を購入。低血糖で目眩を起こす程の空腹状態のせいでは決してない激旨さ!後日、もっと買えばよかったと後悔する。 2日目、天気予報は外れ小雨の降る中、わたしの海が見たいというリクエストにより天草へ。途中、頂上までみっしりとみかんの木に覆われた山がどこまでも続くみかんの産地・天水で、松田優作ばりの「なんじゃこりゃー!」を連発し、時々大雨に見舞われながら、天草でも南(西か?)の方、下田温泉に到着。ここでごはんを食べようとお店を探す。折しも温泉街は伊勢えびまつり開催中。今月オープンしたばかりというお店に入り、鯛のあら煮や(大好きだ!)その煮汁をかけた鯛そうめんという天草ご当地フード、緋扇貝や車えび、熊本中心部のものとはちょっと違うだご汁、鯛や生まれて初めて食べたかわはぎのお刺身など、今自分が天草にいるのが信じられない気持ちになりながら、様々な料理をたっぷりいただく。上田さんが岡山に来られた時には、全然色々お連れしなかったのに、天草なんて地図帳で見るだけだと思っていたところに連れて来ていただけるなんて・・・。 最終日、お昼(玉名ラーメン)を食べてから新幹線に乗ろうという予定で動く。いきなりだんごをお土産にしたくて、物産センター・道の駅巡り。そこで南関あげという熊本名物(ぱりっぱりの20センチ四方くらいの油揚げ)を買っていると、「南関あげを使った料理が食べられるとこがあるっちゃけど、ラーメンとどっちがよか?」と上田さんが言い終わる前に「南関あげ!」。わたしの大豆製品好きのせいで急遽南関あげの生産地・南関町へ。着いてみるとそこは巨大な道の駅。大量のお土産物に驚愕する。そして例の料理があるところとはなんとバイキングレストラン!その充実ぶりにまた驚愕。巻き寿司を海苔ではなく南関あげで巻いた南関あげ巻き、南関あげの入った茶碗蒸しや呉汁の他、揚げ物やスパゲティなどは勿論、地元野菜の蒸し物など野菜の料理も沢山。豆乳ソフトクリームの機械まである。ああ!毎日通いたかったよ!シロさんまだ食べると?と言われながら、おいしいものを胃に送り込み続けた。 上田さんのお蔭で、驚く程盛り沢山で本当に楽しい充実の3日間。でもまだ行きたいところが次々あって、上記南関町のいきいき村など絶対もう1回行きたいところも次々あって、どうしたらいい!ひと月ぐらい住まんといけんか!というくらい、すっかり熊本に惚れてしもうたと!もう毎月でも通いたい・・・熊本に出張とかないだろうか(一体なにで出張するのか)。 今回熊本に行こう!と決心できたのは、上田さんがこちらに来てくださったというのがかなり大きいけれど、ほんまに思い切って行けてよかったと心から思う。旅慣れた方には、なんちゅう大げさなと思われるのでしょうなあ・・・どれだけわたしが小心で出不精かが露呈してしまう形であるが、2012年を代表する大きな出来事の1つになった熊本旅でございました。絶対また行くっちゃけん!待っとってね!
|
|
|
||
|
||
|