ドキュメント2011

例年は5月の下旬に行うが、6月3日にお茶を摘んだ。
去年は遅霜にやられ、その前の年はよい芽が出なかったので、2年振りの茶摘み。
朝早目に起き畑に出る。沢山お茶の木があるわけではないのだけれど、手摘みなので時間がかかる。30分程して母が合流。お茶は摘んだら出来るだけ早く加工場に持って行かないと、葉っぱが熱をもって駄目になってしまうので、迅速な作業と人手が求められる。2人で言葉を交わしながら摘み続ける。大抵お茶の木1本で作業自体に飽きるので、強靭な忍耐力と、共にそれを乗り越えるための人員が求められる。幸い曇りのため、無駄に体力を消耗する事態は回避できているものの、来る筈のもう1人がなかなか現れず、精神をじりじりと消耗。その人の相方である母が、しびれを切らして電話。随分経って人員が揃うも、彼の、折れた柿の木の枝を拾って集めたり、大風で倒れた豆の支えを起こしに行く様子に、茶摘みにおける危機感が伝わっていないことを感じる。
お昼、母の用意してくれたお弁当を食べ、再び作業へ。母は別の畑にあるお茶を摘みに行き、しばらく1人の作業。気付けば母の相方は車でどこかに行ってしまって姿が見えない。気持ちが落ち込むので、めんどくさいことを考えないように頭の中に音楽を流しながら、文字通り黙々と葉っぱをちぎる(流れる音楽は、決して明るくはない研ナオコだったが)。戻ってきた母の相方は、トマトやきゅうりの支えを立てだしたが、もうなんと申し上げてよいか頭の整理がつかないので、いずれしなければいけないことだからと自らに言い聞かせる。戻ってきた母が、父、基相方に「お茶の方を先にしてん」とびしーと言ってくれ、相方も茶摘みに参加。相方をそこに残し、母と2人で残る畑のお茶を摘みに行く。
なんの手入れもせずにぎょうさん収穫しようなんて虫がよすぎる、厚かましいねと2人で反省しながら、きりがないので3時で作業を終了することに。どのお家も沢山持って来られるのに、ちょーびっと持って加工場へ。朝からひたすら摘み続けても全部で13キロ。30キロを目標になんてちゃんちゃらおかしいよねと母に報告し、年に1度の行事を終える。
以上、田舎の畑の片隅で、実際に起こった7時間半の出来事であった。

2年振りにやって改めて思った。この茶摘み、あなどるなかれ相当な危険作業である。決して1人でやってはいけない。遅くとも数時間、早い人なら数10分で、気がふれる恐れが大いにあります。

数日後お茶は、大幅なダイエット(加工)の結果、2.7キロのスリムな体になって戻ってきました。

 
     
 

なるほどね。

午後、両親が梅を採るのだとやってきたので、わたしも畑へ。午後から天気が崩れると言っていたが、2本程の梅を採ったところで雨が降り出した。刺さるようなどしゃ降りになり、早々に帰宅。
風呂に入り(びしょ濡れになったので)ごはんを食べてから、大きい梅は梅干しに、小梅は蜂蜜漬けにして梅エキスを作ることにしているので、梅を洗いにかかる。梅を入れたバケツに水をためていたら、どういうわけかお湯が出ていて、熱湯に右手をつっこみ早速負傷。大きい梅4キロは父が手で採ってくれたので、痛みに耐えながら洗って、竹串でヘタを取って塩漬けに。大変なのは、13リットル入りバケツに山盛りの小梅。葉っぱも枝も何もかも一緒くたなので、洗いながらゴミを取りながら、竹串はめんどうになって爪でヘタを取っていく。
流しに立つこと2時間半。筋をやられたかと思う程首の後ろが痛くなり、ヘタを取り続けた左手の人差し指の爪は茶色に変色、作業中じんじんし続けた右手。台所のカレンダーの13日に 梅つける と書きながら、「あ そう。今日仏滅ね・・・」。
蜂蜜を切らしていたので、とりあえず小梅は一晩水につけておいたが、次の日も蜂蜜が間に合わず、結局母の梅漬け用に、全て塩漬けになってしまった。
お茶も梅も、生ものだからね・・・

     
 

勝手に祝福

前日前々日と相当な量の雨が降ったので、きゅうりのことが急に気になり、お昼を作りかけにして畑に向かった。畑に足を踏み入れた途端、バサバサーッと音がして、茶色い鳥とその相似形のような小さいのが3・4羽、隣の畑の方へ飛び立った。
キジじゃあねえか・・・メスと小さいのは子供たち。
じゃがいもの中で親子で何をしとったかは知らんが、ひと月前の茶摘みの日、朝から大変立派なオスのキジがずーっと近くで鳴いていて、母とどうしたのだろうと話し、大抵つがいでおるけどなあと言う母に、今探しょんじゃないん奥さんと言ったりしていたが、もしかして彼が婚活に成功し家族を得たのではないかしらと、突如勝手にヒューマンドラマを観たような気分(どんな気分だ)になって、キジファミリーの飛んだ先を見つめてしまった。

きゅうりの方は思った通り、2日前には小さいのが3本だったのに、太り過ぎも含め今回は9本採れました。帰って早速、小さいのを3本、塩昆布と生姜としそを混ぜて、酢の物にして食べました。

その2時間後またかなりの雨が降り、更なるきゅうりの成長を促すことと思います。

     
 

 

 

にびたしたい!

煮浸しが好きです。
茄子もししとうもオクラもみょうがも煮浸します。
千切りの生姜をたっぷり入れて。時々あぶらげなんかを入れて。でも大抵は野菜だけで。オクラなんぞ10本くらい、茄子も2・3本はぺろっと入る。
ちょっと大きくなりすぎたオクラも、煮浸しにすれば、いいんです。

 

 

 

 

 

 

 

是非ともトマトをお入れなすって!

茄子とトマトは夏の不動の黄金コンビですが、カレーと共にこの季節必ず作るのが麻婆茄子。
辛口の麻婆豆腐の素で作った麻婆茄子に、くし形に切ったトマトを入れる。
もう 夏バンザイ!!と思う。
ただびっくりしたのが、あの麻婆の素って1袋3人或いは2〜3人前なの?
それに茄子とトマトを2個ずつは入れて、それを1人で食べるのだけれど、3人分のカロリーを摂っているということなのか?
まあおいしすぎるからいいけどね。
いやちょっとまて、不経済すぎるか?

     
 

 

 

緊急事態

大至急草を刈らなければいけない所があり、しかも時間がなく、手刈りでは夜中になってしまうということで、何年振りかに刈り払い機を使うことにした。どうもあの高速回転する円盤とは相容れないものがあるのだが(要するに怖いのだ)いたしかたない。
草の丈は高いし慣れてないしでまあ腰が痛いのなんの。それでもどんどん暮れていくので、痛みをこらえてやっていると、豪速で何か飛んできて左側頭部に直撃した。「いたッ」と言うと同時にそこからイイーーーーンという爆音が・・・!!ちょっやっ・・・、刈り払い機の回転を止め、慌てて激突物を払いのける。どっか行けッ木じゃないぞッ・・・

ああびっくりした・・・   
耳のすぐそばで蝉の声を聞いたことがありますか?
脳が、割れるよ。
今月はやたらと頭に何かが載る月です。

 

 

 
 
 

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