復活劇

古いレコードのステレオがある。だいぶ前にレコードの針を購入し、針を替えていそいそとレコードを回したところ、音がうねって(普通の音が真っ直ぐなら、上下にうにょうにょする感じ)名曲が台無し。それでもむりやり聴いていたのだが、ある日急に思い立ち、レコードをのせる台を外して(重くて外れないと思っていたが外れた)中を見、動かしてみたが、何がどこが悪いのか皆目見当がつかない。最後の手段(それまでこれといってなんの手段も使っていないが)と、平素より厚い信頼を寄せているKURE 5-56にご登場いただき、見えている金属部分全てに注入してみた。台を戻しレコードをのせて回してみると、いとも簡単に直ってしまい、思わずちょっと笑ってしまった。
結局何が原因だったのか、まるでわからないままなのですが、まあいいではないかということで、某所で手に入れたフィンガー5の個人授業(ドカベンの水島新司氏がジャケットの絵を描いているのだ!)や、シャネルズのハリケーン、アグネス・チャンにゴダイゴ、フランス映画主題歌集に民謡、ブラームスにドボルザークなど、しごくまともな演奏で(スピーカーが時々ざざーというけれど)やたらとレコードを聴いている。

それにしても、益々KURE 5-56を妄信してしまうのであった。

 

 

POP

単行本を置いてくださるお店などには、書籍の紹介のような小さなカード=ポップを一緒にお持ちしています。
また新たに置いてくださる親切なお店に出会い、ポップを制作しました。
最初に描いたものをコピーしておくという頭が働かなかったため、今回で12個目だったか、全て違うものを描いております。
もし県北を巡る用事のある方がおられましたら、探してみるのもまた一興かと。わたしのポップを見たところで、特別何も起こりませんが、それぞれのお店・施設が素敵でございますれば、得をされること請け合いでございますことよ。

 

 

無題


昔から、毎日思っていることだけれど、あったかいごはんが食べられることをつくづく幸せと思う。

役所で、支援物資の募集が始まったのを知り、家にあるものを持って行った。随分大事に取っておいたものだと思う。羽根布団を含め、新品の毛布を10枚くらい持って行った。
一体、いつ使ってもらえるものか、本当に手元へ届くのか、或いはありがた迷惑になりはしないかと(お金がいちばんいいのだと人から聞いたりもして)思ったりするが、少しでも役に立つのであってほしいと願う。
こういう時、心底金持ちでありたいと思う。

 

 

こんな感じか?

地元紙に折り込まれる不定期瓦版(?)に、その辺をふらついた記録のごとき漫画を何度か描かせていただいたのですが、それを読んでくださっていた方にお会いしたときのこと。
「イメージと違う」と言われました。
その方曰く、「思っていたよりたくましい」。
もっと髪がさらっと長く、華奢な生き物だと思われていたようで、なんと言いますか・・・大変申し訳ありませんでした。
これだけ食べて華奢でいられたら、万々歳でありますとこよ・・・トホホ・・・
その少し前にお会いした方にも、イメージと違うと言われたばかり。
なんだかとても、申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・

 

 

1年分の仕事をしたか・・・?

わたしが関わらせていただいた書籍がこのほど発売になりました。

1つは、サンクチュアリ出版さんの『ハッピー☆お昼休み術』。
大量のイラストを描かせていただきました。
両手の指数本をしもやけでパンパンにし(部屋が寒いためだ)、8日で2度しか風呂に入らず(最も先に削られる時間のためだ)、約3週間ほぼ外出せず、まともに人にも会わず(作業速度が極めて遅いためだ)描き上げたイラストです。無理を言って締切を延ばしていただいた上に、わたしの付けた色をより忠実に出そうと大変心を砕いてくださいました。カバーも、スケジュール手帳のような装幀で、わたしは初めて見る仕様だったので大層びっくりいたしました。お昼休みを有効に使い、生活をより充実させる方法が満載です。

もう1つは、全国発売ではないかもしれないのですが、ビザビリレーションズさんの 月刊タウン情報おかやま別冊『KiTeNa*美作』(キテナ*みまさか)。
岡山県北 美作(みまさか)地方を紹介する雑誌です。他の地方の方々に、「おもしろいで、是非来てな」ということでお作りになっている筈なのですが、まさにそこへ住んでいる者が、夢中になって読んでおります。わたしのための本ではないかと思える程です。
神社の紹介のページに、つぶやきまんがのようなものを描かせていただきました。大変自由にさせてくださり、好き勝手に(ご迷惑をかけながら)やったのですが、仕上げのスクリーントーンも貼り終え、ああできたと思ったその時、タイトル部分にいちばんなくてはならない文字が抜けているのを発見し、頭を抱えながら、最初のコマを切り貼りする羽目になった苦心の作です。

 

同時期にお仕事をいただいたのですが(前後に他にも3つほど重なったり続いたり)、寒いわ天井から水は漏るわで(自己責任)錯乱気味のわたくしによくぞおつきあいくだされたものだと、感謝しております。

皆様是非お手に取ってみてくださいませ。

   

 


Copyright © 2009 matsuda shiro All Rights Reserved