初勝負

雪のお正月になりました。
朝一番に家の前の雪かきをした後、お雑煮と、母のおいしいおせちをいただき、正月らしくテレビを観て過ごしました。
午後から母と近くの親戚のお宅へごあいさつに行ったところ、そこでも皆さんこたつでお茶を飲みながら誠に正月らしく、カード遊びをしておられました。母と混ざり、5人で始めた7ならべ。今まで生きてきて、この7ならべというゲームが、これほどまでに駆け引きし合い、互いを潰し合う、思惑渦巻くスリリングなものとは知らなかった・・・。勝った順に5から1まで点数をつけ、まずは5回戦をおこなったのですが、いつもは仏のように優しいおじちゃん(70代)でさえ、ルールがわかっているのかわかっていないのかというような顔をしながら、実はかなりの戦略家だったり・・・。出せるカードを何枚も持ちながら、他を困らせるためにギリギリまでわざとパスしたり、一方策士策に溺れるの言葉通り、他を陥れるために取った行動で結局自滅してしまったり。
対戦は15回を数え、続けてババ抜きでも盛り上がり、気付けば4時間が経過。日もとっぷりと暮れていました。
本物の7ならべに触れた卯年。人数が多い程白熱するもののようです。まごうことなき、大人の遊びでした。クールに勝負できないわたしは、まだまだ修行が足りないようです。

 

 

狙い撃ち

確かに、風の強い日ではあった。
夜、用事を済まして帰宅すると、玄関に何か落ちている。あ、お飾りが・・・!急いで拾うと、みかんも外れており、しかも明るくして見ると、どうやら何かにかじられている・・・。なんとも悲しい気持ちになりながら、お飾りをつけ直したのですが、その後も、みかんだけが落とされ穴の数が増えていたり、風で落ちたらしい別のお飾りもまたみかんを攻撃されていたり・・・
相変わらず猫は家に入って来るし(先日廊下を歩いていてびっくりした)、今年は獣との相性があまりよくないのだろうかと、いささか不安になりました。

 

 

目というよりも心が肥える


 

本当に、行ってよかった・・・。
数年前、京都であった、どうしても見たい展覧会に、先立つものがなく相当迷った末、意を決して乗り込んだところ、もう感動感激で、本当にきてよかったと思った経験から、今回も先立つものに悩まされながらも、行っておくべきではないかと思い訪れた県立美術館・稲葉春生展。
大好きで今も取ってある切手のあの絵も、見つけるたびに買ってしまう絵葉書のあの絵も・・・!!ああ、なんたるちや、好きだ好きだと言いながら、この方が郷土ゆかりの画家だったとは、今まで知らずに過ごしてよとや(おまけにハルオだと思っていたお名前はシュンセイさんじゃし)!しかもわたしの生まれる数年前まで生きておられたとは!!
改めて、やはり生のものは全然違う。見たくてたまらないものは、可能な限り実際に直に観るべきだとつくづく感じ、1つ1つを何度もゆっくり観て歩いた。美しい。胸の内に、稲穂が実っていくかのよう。
勝手に開催期間を24日までと思い込み、土・日を避けて、金曜日のいいともを泣く泣く諦め参ったところが、30日までだったのは大誤算だったものの、やはり来てよかったと、心の底の底から思い、言い知れぬ余韻を抱え、帰途についたのでした。

 

 

雨でもないのに・・・

冷え込む夜は、凍ると困る手洗いの水を、ポタポタ出しながら眠る日もある。そのまま落とすと周りに飛び散るので、洗面器を受けて水をしたたらす。その洗面器の水が、朝起きたら凍っていたと話し、家の中でも氷が張ると笑われたのが1週間前。
この日は、朝見ると洗面器から蛇口にかけて、逆さつららができており、以前にもこの現象は確認されているので、さして驚きもしなかったが、記念に写真など撮った後、台所に下りると、どこからかポタリポタリと音がする。何事だろうと音の元を探していくと、丁度逆つららが形成された手洗いがある下の天井から、水が絶え間なく落ちている。
・・・やったか・・・!!
途端につららを撮影などした自分が腹立たしくなり、暗澹たる気分でごはんを食べた後、父や水道屋さんに助けを求め、見ていただいたところ、水を出していたことがかえって仇となり、排水管が凍って、下に流れなくなった水が天井に流れ出したということで、水道管の破裂ではなかったことがせめてもの救い。しかし、家の中での作業であるにも拘らず、水道屋さんや父の真っ白な息を見るにつけ、申し訳ない気持ちで一杯になった。
1月の〆がこれか・・・といささか気が沈んだが、大事にも至らず、夜水を出して寝なくてもよいようにしていただけたので、まあよかったかななどと慰めることで落ち着いた。
皆さま、すいませんでした。

 

 

 

   
   

 


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