春の食べ物

畑の近くに、つくしがいっぱい生えていました。
両親や姉、そのかわいい娘たちと採りました。
まめな母が、袴を取って、甘めに炊いて、大きな卵焼きにしてくれました。たいへんおいしかったです。

 

 

寛容な人々

母に誘われ、津山市にある鶴山公園という桜の名所へ花見に行きました。両親とわたしの3人で行くものと思っていたら、近くにお住まいの両親の知り合いのご夫妻も一緒だったので、ちょっと慌ててしまいました。
帰ってから母に、他の方も一緒なんなら、ひと言言うてくれにゃあ、わたしはええけど、こんな格好した娘がついてきたら、あなた方がどね思われるか知れたものではないがと言うと、知らんがなと意に介さない様子。
別に誰かが一緒だからといって、その都度スタイルをかえられるほどの衣装持ちでもないし、スーツを着込んで行くわけでもないけれど(スーツ自体もないけれど)、両親の知り合いと御一緒するなら、ショッキングピンクのタイツは控えようかなぐらいのことは、考えんでもないわけで。
2人がよいならよいけれど・・・などといつまでも甘えたことを思っている親不孝者で申し訳ないです。

 

 

春の食べ物2


 

河原に生える、こごみが好きです。茹でてアクを抜いた後、酢醤油に一晩つけて食べたり、きのこやお肉と炒めてもおいしく、つくしやたらの芽同様春の味覚です。
ただその、ぜんまいのようにくるくると葉を丸めたようになった部分が、大きくなりすぎて開いていたり、水洗いしている時に先が飛び出してしまったりすると、色も色なので、すわ芋虫か!!といちいち恐れおののいてしまいます。洗いながら、何度 はああ!と叫び、高速で手をひっこめたことか。
まさかこうして人をおどして、食べられないように身を守っているわけではあるまいが・・・

それにしても、日々、野にある物ばかり食べているような。
決してそうではないのだけれど、おいしいんだから食べてしまいます。
筍とか蕗とかふきのとうとか。
ああ、やっぱり食べとるな。

 

 

 

 

或る日の恐怖体験記

なんの因果か、人生で初めて2tトラック(マニュアル車)に乗りました。
なんのことはない、たった1回乗るだけなのに、とにかく緊張し、普段ミッション車を転がしているにも拘らず、いつも自分がどうやって運転しているのかさっぱりわけがわからなくなり、ギアが入らん!車幅がわからん!後ろが見えん!と1人車中で泣きそうになりましたが、少々難はありながらも、大きな事故もなく目的地に着くことができ、わたしの役目は往(ゆき)だけで復(かえり)は他の人がしてくれることになっていたので、胸を撫でおろしていたのも束の間、復もわたしが運転しなければならなくなり、またも半泣きで、大きなハンドルを抱えたのでした。

日頃、人の半分も車の運転をしないわたしに、2tトラックを任せた人々も、大した勇気のある方達だと思いつつ、数キロ程の道のりを走っただけで、精根尽きてしまった自分が、我ながら情けなくなったのでした。

 

 

   

 


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